プロテインの副作用

過剰摂取はNG

プロテインはそのままでは体に吸収されないため、小腸でアミノ酸に分解されます。
このアミノ酸が運ばれる先が肝臓ですが、肝臓では必要以上のアミノ酸が運ばれた場合、尿として排出できる物質(アミノ酸→窒素酸化物→アンモニア→尿素)に変換する作業が必要となるため、プロテインをとりすぎると、アミノ酸を大量に処理することで負担がかかります。
また、尿素を処理する腎臓にも負担がかかることになるため、摂取量は一日上限(体重×2)を目安に摂りすぎないことが大切です。

体臭がきつくなる

体臭ホエイプロテイン(、カゼインプロテイン)を日常的に摂取すると体臭がきつくなることがあります。肉食の欧米人と、そうではない日本人の体臭が比べられることがありますが、欧米人の体臭が強いのは日常的に動物性タンパクを多く摂取しているからだと考えられています。
ホエイプロテインは動物性タンパクの一種であることから、日常的に摂取することで日本人でも体臭がきつくなる原因になると考えられます。
一方ソイプロテインは植物性タンパクであることから体臭に影響がなく、さらにソイプロテインに含まれているイソフラボンは〝体臭のもととなる皮脂の分泌をコントロールする〟働きがあることから、体臭を抑えたい人にオススメです。





ソイプロテインを男性が飲む場合

ソイプロテインに含まれているイソフラボンは女性ホルモンを優勢にする効果があり、女性にとってはプラスに働く成分ですが、男性に対しては〝男性ホルモンを弱くする〟作用があるため注意が必要です。
イソフラボンは女性ホルモンの形状と似ていることから体内のレセプターによって女性ホルモンとして認識されます。女性の体内にも、男性の体内にもそれぞれ〝女性ホルモン〟〝男性ホルモン〟が存在していますが、男性の場合は男性ホルモンが優勢であることで男性的な機能が保たれていると言えます。
ソイプロテインは植物由来の成分でホルモンに対しての作用も緩やかだと考えられていますが、ホルモンバランスが崩れるのが心配な場合などはホエイプロテインやカゼインプロテインを選んだほうが無難でしょう。

おなかがゆるくなる

おなかゆるいホエイプロテインをとっている場合に起こりやすいのが〝お腹の不調〟です。ホエイには乳糖という乳成分が含まれていますが、日本人の多くは西洋人に比べてこの乳糖を分解するための酵素が少なく、〝乳糖不耐性〟である人が多いと言われています。(牛乳にとかして飲む場合も同じ症状が現れる場合があります。)
ソイプロテインは植物由来のプロテインで乳糖が含まれていないため、ソイプロテインを水またはスポーツドリンクに溶かしてのめば、この症状を解決することができます。